社内を見渡すテックリード職とは? エンジニア 村上 翔太さんインタビュー

社内を見渡すテックリード職とは? エンジニア 村上 翔太さんインタビュー

Sekappyには人事グレード制度が存在し、グレード4以上の社員は本人の希望やスキルセットなどに応じて「マネージャー」「スペシャリスト」の2種類の役職へと振り分けられます。
「マネージャー」は、自身の業務遂行に加えて部下の育成やモチベーションコントロールに責任を持つ役割。
対して「スペシャリスト」職は、”部下は持たず、自身の得意技術領域を活かした高水準な業務遂行と所属チームや部内への技術サポート、技術共有に責任を持つ”と定義されています。
今回はそんなスペシャリスト職より、テックリードを務めるTCG事業部所属エンジニア・村上 翔太さんにインタビューを実施しました。
テックリードのお仕事って何をするの?というお話から、見据える今後まで。気になることを広く、また深くお伝えします。
 

村上 翔太さんインタビュー

 
――本日はよろしくお願いします。
村上「よろしくお願いします」
――まずは村上さんの経歴についてお聞かせください。Sekappyにもかなり長くいらっしゃいますよね。
村上「そうですね、2018年の入社なので、今が6年目でもうすぐ7年になります」
 
――2018年となると、マジック:ザ・ギャザリングで言う初代『イクサラン』ブロック(※1)の頃ですね。
村上「はい。社内イベントで《再燃するフェニックス》を引いたことをよく覚えています」
※1 初代『イクサラン』ブロック:マジック:ザ・ギャザリングのセットのうち、2017年9月発売『イクサラン』と2018年1月発売『イクサランの相克』の2製品。《再燃するフェニックス》は当時『イクサランの相克』のトップレアだった。
 
――入社のきっかけは何だったのでしょう?
村上「青山オフィス時代に行われた、マジック:ザ・ギャザリングのイベントに参加したことがきっかけですね。『破滅の刻(※2)』の頃だったかと思います」
※2 破滅の刻:2017年7月に発売されたマジック:ザ・ギャザリングのセット。
 
――それ以前もシステム開発のお仕事をなさっていたのでしょうか。
村上「そうですね、前職もエンジニアで。ガチガチのSESといった感じのお仕事でした」
 
――学生時代からIT系の職業を目指していらしたのですか?
村上「もともと個人的にJavaを勉強していまして。そんな中で、『あっ、これ仕事に使えるのか』ってなったんです」
 
――というと、本来は趣味のような形で学んでいらした?
村上「高校時代の友人が、Macでゲームを製作していたんです。それで、自分もゲームを作ってみたいと思い、その友人に聞きながら自分でも作り始めました。図書館に行って、本で学んだりもしましたね」
村上「PCに触れるようになったのも、その高校時代ですね」
 
――今だとどんなゲームをプレイされていますか?
村上「実は最近、カードゲームはあまり遊べていなくて……マジック:ザ・ギャザリングはもっぱら動画勢ですね。あとデジタルゲームだと『ポケモンスリープ』……いや、あれはゲームに含めるのかな(笑)」
村上「アナログゲームを遊ぶ機会は増えましたね。マーダーミステリーとか。ボードゲームは結構前からやってて、今も月イチくらいで遊んでいます」
 
――ボードゲームですと、どんなタイトルを遊ばれているのでしょう?
村上「なんだろうな、いろいろ遊びすぎて……最近やって印象に残っているのは『まじかるベーカリー』シリーズですね。かわいいイラストなのですが、バイト同士で仕事を押し付けあう黒いゲームです(笑)」

テックリードのお仕事とは?

 
――お仕事のお話に戻ります。先ほど、SESを経てSekappyに入社されたと教えていただきましたが、入社してみていかがでしたか?
村上「物事の損得について伝えやすい・伝わりやすいのはカードゲーマーならではですね。アドの概念と言いますか」
村上「当時の役員との会話だったと思うのですが、ちょっと進捗がまずい状況で『どのくらいやばい?』『更地に《カーン》です』というやりとりがあったのをよく覚えています(笑)」
 
――何をされてもジリ貧なやつですね……
村上「こういう、絶対に伝わるユーモアみたいなのが分かってるのは良いですよね。コミカルに物事を伝えつつ認識を共有しやすいです」
 
――入社後はどのようなお仕事をなさっていたのでしょうか?
村上「入社後もしばらくはSESでした。コロナ禍の時期に受託開発チームへ移り、カードショップ様のECサイトの案件を手掛けることになりました」
村上「その後はTCGメーカー様関連の開発を担当して、1社目の案件がある程度落ち着いたタイミングで2社目の案件に移りました」
 
――1社目を落ち着けたというお話は、今回お聞きしたいテックリードのお仕事とも関係が深そうです。
村上「この案件については、体制を整えることをしましたね。テスト環境を整備したり、新しく参加するメンバーのための資料をまとめたり、Slackに常駐して質疑応答したりと、入ってきた人が働けるようサポートしました」
 
――メンバーを働きやすくするのが、テックリードの役割ということでしょうか?
村上「そうですね。たとえばリモートでの業務では、相手が質問したがっているかどうか見えません。積極的に質問をできる人だけが生き残るようだと、そうでない人のスキルが活かせなくなってしまいます」
村上「いろいろな性格の人がいるのは当たり前です。そこがバラバラでも働きやすい・学びやすい・サポートを受けられる環境を作りたいですね」
 
――テックリードの仕事内容について、もう少し詳しくお聞かせください。
村上「一つは、自分の技術を他の人が再現できるように共有することですね。やはり最低限と言いますか、ある程度同じことができないといけないので。ただ一方でそれぞれ個性もあるので、そこは伸ばす必要も感じています」
村上「もう一つは、補い合える体制を作ること。○○ができるが△△はできない、ということは誰にでもあります。できない部分は他の人が補える形を作りたいです」
 
――体制を作る、というのがテックリードの役割ということでしょうか。
村上「体制というか仕組みというか。それぞれが得意分野を活かしつつ仕事できる形がゴールですね」
村上「そのために、意見を出せなかったり、質問しづらかったり、課題を言語化できなかったりといった部分の障壁を取り除くのがテックポジションの役目だと考えています。たとえば今だと、チャットなどを通して言語化を手助けしたりしていますね」

変化、そしてこれから

 
――実際にテックリードのお仕事に取り組む中で、変化したことはありますか?
村上「マネジメントしてた頃は、やはり自分のチームしか見られませんでした。テック職に就いたことで、社内の各プロジェクトを見て、どう改善していくか考えるようになりましたね」(※3)
※3 Sekappyではテックリード等のスペシャリスト職に就くと、特定の部下を持ちません。
 
――広く全体を見ている、ということでしょうか?
村上「全てを見渡すというよりは、各プロジェクトでの課題と解決策を探す感じですね。技術的な部分だけでなくチーム作りも含めて」
村上「時にはプロジェクトAの課題を解決するヒントがプロジェクトBにも応用できたり、といった場面もあります」
 
――底上げというんでしょうか、社内全体をよりよくする取り組みなんですね。
村上「一人で勉強しても自分と周囲しか恩恵を受けられませんし、自分一人で教えられることも限られています。教える人を育てて、教える人同士で情報共有を行い、会社全体で学ぶ仕組みを作ることが大事だと考えます」
 
――お話を聞いていると、技術のスペシャリストでありながら、むしろ人を育てるポジションなのですね。
村上「そうですね、技術を見るというより、人を見る感じです。ある意味ではマネジメントなのかもしれません」
村上「自分としてはマネジメント職よりテック職のほうが性に合ってると感じています(笑)」
――ご自身はどうやって新しい技術を吸収なさっているのでしょう?
村上「キャッチアップできてないところも多いと思っていますが、雑誌や本を読んだりはしていますね。Webだけで完結しないようには気を付けています」
村上「やはり印刷媒体は、出すまでのハードルが高いぶん信頼性が高いですよね。Webだと玉石混交と言いますか……もちろん紙だから良い・Webだからダメ・というわけではなく、両方見て鵜吞みにせず取捨選択することが大切だと考えています」
 
――なるほど。それでは最後に、今後の展望についてお聞かせください。
村上「これまで、プロジェクトを良くしていきたいと思ってはいても、具体的なアクションになっていなかったと感じています」
村上「各プロジェクトリーダーの力量に任せてしまっていた部分を、それぞれの話を聞きつつ社内全体をより良くしていきたいですね。各プロジェクトで共通する点を見出して、そこから広げて、みんなが働きやすい環境を作っていけると理想です」
――より働きやすい会社づくり、楽しみにしております。本日はありがとうございました。
村上「ありがとうございました」

 
以上、TCG事業部・テックリード、村上さんのインタビューをお届けしました。
名前からだとちょっとイメージしづらいSekappyテックリードのお仕事がお伝えできていれば幸いです。
 
そもそものテックリード職の設置も含め、Sekappyでは一人一人の社員がスキルを伸ばし、また発揮できるような環境作りを推進しています。
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