世界の舞台に再び立つことを夢見て。エンジニア 佐久間 俊哉さんインタビュー

世界の舞台に再び立つことを夢見て。

エンジニア 佐久間 俊哉さんインタビュー

 
社員全員がカードゲーマーであるSekappyでは、競技イベントに精力的に取り組むプレイヤーも数多く在籍しています。
そんなプレイヤーの中でも、今回はポケモンカードゲーム(以下ポケカ)に打ち込むTCG事業部所属エンジニア・佐久間 俊哉さんにインタビューを行いました。
世界大会の出場経験もある佐久間さん。近年ではプレイヤーとしてだけでなく、ジャッジとしての活動にも力を入れているとか。
お仕事との両立、そしてポケカにかける思いをお届けします。
 

 
 
―― 本日はよろしくお願いします。
佐久間「よろしくお願いします」
―― まずは佐久間さんの経歴をお聞きしたいと思います。Sekappy入社が2022年とのことですが。
佐久間「そうですね、2022年の2月入社でした」
―― 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた時期ですね。そうした社会情勢もあっての転職だったのでしょうか?
佐久間「いえ、そのあたりはまったく関係なく(笑)。本当にたまたま、ですね」
―― Sekappyにいらっしゃる前はどんなお仕事をなさっていたのでしょう?
佐久間「ネットワーク系エンジニアとして、常駐で運用監視を行っていました。それ以前は、トレーディングカードゲームのデバッグや開発補佐をやっていたこともありましたね」
佐久間「あとは黎明期のスマホアプリにおけるプランナーを務めたりもしました」
―― 黎明期というと、いわゆるコンプガチャ規制があった頃ですかね。
佐久間「そう!ちょうど法改正が重なってしまい、どうしようと焦ったことを覚えています」
佐久間「そんな風に、開発そのものというよりは、開発を支える役回りを多くやってきましたね」
―― もともとIT系のお仕事を目指していたのでしょうか?
佐久間「大学はそうした分野ではなく、卒業後も普通に会社員をしていたんです。ただ、手に職をつけてと言いましょうか。技術と経験を武器に、社会に役立つ仕事がしたいなと考えるようになって、今の道に進みました」
 
 

入社のきっかけはチーム戦!?

 
―― 佐久間さんがSekappyを知ったのは何がきっかけだったのでしょう?
佐久間「とあるポケカの大会に、Sekappyが協賛していたんです。最初に名前を知ったのはそこですね」
―― そこから転職を考えたということでしょうか?
佐久間「いえ、転職に関しては別のきっかけがありまして。ポケカのチーム戦に出場したときに、対戦した相手チームに北野さん(現Sekappy財務顧問)がいらしたんです。そこで知り合って以降、一緒に練習したりと、交流するようになりました」
佐久間「それで、あるとき転職を考えている旨を相談したら、北野さんが『実はSekappy所属で』と(笑)」
―― 最初はSekappyの人だと知らずに交流なさってたんですね!
佐久間「そうなんです。改めて詳しく話をお聞きしてみると、入社出来たら楽しそうだなと。わくわくしましたね」
佐久間「そこからオンライン説明会に参加して、やはりいい会社だなと思い、そのまま面接を受けました」
―― 思い立ってからはトントン拍子での入社だったんですね。実際に入社してみてどうでしたか?
佐久間「風通しの良い会社だな、というのが第一印象ですね。あとはやはり、月に一度のTCG勉強会と部活制度は大きな魅力です。Life with Gamesという理念を感じられますね」
―― 佐久間さんはTCG勉強会後の部活イベントも精力的に参加されていますよね。
佐久間「実は最初のうちは交流しきれなかったな、という思いがあります。勉強会後の部活はもっと早くから参加しておけばよかったですね」
―― そんな部活だったり、お仕事の上でのチームの面々だったり、Sekappyにおける周囲のメンバーは佐久間さんから見てどうでしょう?
佐久間「今のインフラチームのメンバーと話していても、やはりカードゲーマーといいましょうか、論理的に考えるチカラに秀でていますよね」
佐久間「メリット/デメリット等を多角的に・柔軟に捉えられるメンバーが揃っているのは強みだと考えます」
佐久間「もちろん、全員がカードゲーマーということで、共通の趣味による円滑なコミュニケーションも心強いですね」
―― お仕事の話が出たところで、現在おこなっている業務について教えてください。
佐久間「今はエンタープライズ事業部からTCG事業部に異動し、社内プロジェクトすべてのインフラを担当しています。AWSを用いたクラウドの業務ですね」
―― 社内プロジェクトすべてとなると、責任も重大ですね!
佐久間「しかもこれまでの担当領域とは異なる内容なので、学びの連続です」
―― もともとはどんな技術を扱われてきたのでしょう?
佐久間「クラウドというよりはオンプレミスのサーバーやルーターを扱うインフラ系の分野で、運用監視やログ監査などを務めてきました。ただ、これからはAWSやクラウドの技術を身につけないと……と考えています」
―― 今まさにそのあたりに携わっているわけですね。現在のチームはどんな感じなのでしょうか?
佐久間「今年から今のチームに移って、各種引き継ぎが概ね済んだところです。メンバーごとにメインで担当する案件があり、私も1案件担当する予定になっています。主にSlackでやりとりしつつ、日々の昼礼で現状把握といった形が基本ですね」
佐久間「あとはTCG勉強会の時に、直接会っていろいろ相談したりもしています」
―― ということは、基本的にリモートワークなんですね。
佐久間「そうですね。入社初期に研修で出社した以外は、原則としてリモートで働いています」
 
 

世界大会と、ポケカが紡ぐ縁

 
―― ここからはカードゲームについてお聞きしたいと思います。佐久間さんは長いことポケモンカードゲームをプレイされているとのことですが、いつ頃から始められたのでしょう?
佐久間「もう本当に初代からですね。ただ最初はルールもよく分かっていなくて、内輪で勝手な解釈で遊んでいました。『エネルギーをはがしてすてる(※1)』というテキストで、実際に捨てようとしたりとか(笑)」
※1 はがしてすてる:「トラッシュする」の古い表記。
―― 当時のキッズあるあるですね。
佐久間「そこから中高と続けて、高校生の頃には大会に出るようになりました。決勝に残れることも増え、大学1年の時にバトルロード(※2)で優勝できたんです」
※2 バトルロード:バトルロード★スプリング2006関東B大会。各地で開催された大型イベント。
―― 素晴らしい!
佐久間「けれど、そこからは学業を優先して、大学生の間はポケカをお休みしたんです。なのでDP期がすっぽり抜け落ちていますね」
―― となると、復帰は社会人になってからということですね。
佐久間「はい。復帰後のバトルカーニバル(※3)で優勝して、日本代表として世界大会に出場できたんです」
※3 バトルカーニバル:バトルカーニバル2012スプリング。こちらも各地で開催された大型イベントで、メインイベントであるワールドチャレンジトーナメント優勝者に世界大会の出場権が与えられた。
―― 輝かしい戦歴ですね!
佐久間「世界大会の会場はハワイだったのですが、とても楽しい雰囲気で、また出場したいですね。今は過去最大級にプレイヤー人口が増えているので、厳しいところもありますが……現行のチャンピオンズリーグ形式になってからはなかなか……」
―― チャンピオンズリーグといえば、昨年末の京都では配信卓にも呼ばれていましたね。
佐久間「あれは勝ちたかったですね……(笑) あそこで勝っていればまた違う景色が見えたのかなあと」
―― 普段はどんな形でポケカを遊ばれているのでしょう?
佐久間「独身だった頃はチームを組んで、チーム内で調整していました。6年くらいかな」
佐久間「結婚を機にライフスタイルが変わりましたね。妻もポケカを通じて知り合ったんです」
―― なんと!ポケカ婚とでも言いますか、素敵な出会いですね。
佐久間「今ではときどき聞きますが、当時は珍しかったのではないでしょうか(笑) もう6年になりますが、今でも一番の練習相手で、ポケカは自宅で遊べていますね」
―― となると、プライベートでのポケカは奥様との対戦がメインということでしょうか。
佐久間「あとは共通の友人と遊ぶことも多いですね」
佐久間「自主大会を主催したりもしています。親子プレイヤーやジュニア世代を育てて、環境を活性化させたいですね」
佐久間「年齢にかかわらず、家族で楽しめるのはポケカの魅力だと思います」
 
 

仕事とポケカ、これからの道

 
―― Sekappyポケカ部での活動はどんな感じなのでしょう?
佐久間「主に総合部イベントの日に一緒に遊んでいます。土日の部活は、ジャッジ活動との兼ね合いもあってなかなか顔を出せていないのですが……」
―― ジャッジ資格もお持ちなのですね。
佐久間「2016年だったかな、取得しました。プレイヤー疲れした時期に、引退してジャッジに専念することも視野に入れていたのですが、去年の横浜(※4)が終わったあたりからプレイヤーとしての調子が上がってきて。もう少し走りたいですね」
※4 去年の横浜:横浜で開催された、ポケモンワールドチャンピオンシップス2023。
―― お仕事との両立は問題ないのでしょうか。
佐久間「客先常駐だった頃も含め、Sekappyではスケジュールを融通してもらいやすいので助かっていますね。チャンピオンズリーグに遠征する際は前日入りしたいので、お休みをいただいたりとか」
佐久間「やはり当日の朝イチでの移動は厳しいですからね(笑)」
―― ありがとうございます。ちなみに、他のゲーム……たとえば原作ゲームのポケモンなどもプレイされているのでしょうか?
佐久間「ゲームの方はあまりプレイしていないんです。育成が大変で……(笑) シナリオをクリアして終わり、という感じですね」
佐久間「他のゲームだと、最近はワンピースTCGも触れています。あとは麻雀が好きですね」
―― それでは最後に、今後の展望があればお聞かせください。
佐久間「お仕事については、直近の目標は社内のエンジニアグレードを上げること、AWSの資格を取ることですね」
佐久間「先ほど少し触れたように、クラウドに関するインフラ知識を養って、ゆくゆくは社内インフラ全般を任せてもらえるような人になりたいと考えています」
―― ゲームの面での目標は、やはり世界大会でしょうか。
佐久間「はい。JCSでベスト32入りして、世界大会に再び出場するのが目標です」
佐久間「幸いJCSの権利は獲得できたので、ジャッジ活動をしつつ6月に向けて練習していきます」
―― 応援しています!頑張ってください。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
佐久間「ありがとうございました」
 
 

 
以上、TCG事業部・佐久間さんのインタビューをお届けしました。プレイヤーとして一線で戦いつつ、コミュニティの発展に向けて活動するバイタリティと、それを支えるSekappyの働きやすさを知っていただければ幸いです。
共通の趣味で繋がっている職場だからこそ、趣味の活動に全力投球しつつ、お仕事も充実させられるのがSekappyの自慢です! 
本記事をお読みの方も、Sekappyで一緒に働いてみませんか? ご興味のある方は、ぜひ採用情報をご覧ください。
 

関連記事